外務員資格の種類と違い(正会員・特別会員)

最終更新日:2014/10/27

証券外務員資格には複数の種類があって、受験の目的や立場によって受ける種類が変わってきます。

外務員資格の種類

誰でも受験できるのは正会員の一種と二種です。学生をはじめとした一般の方は、まずは二種外務員試験(正会員)を受験しましょう。2012年より、一種も誰でも受験できるようになりました。試験に自信のある人は二種を飛ばして一種から受けてもかまいません。その他の種別は、金融機関の社員しか受験できない業界内部資格です。

正会員:証券会社社員向けの資格
  • (1) 一種外務員資格( 誰でも受験できる)
  • (2) 二種外務員資格(誰でも受験できる入門資格)
  • (3) 信用取引外務員資格
  • (4) 内部管理責任者
特別会員:銀行・生保・損保・信金等の金融機関職員向け資格
  • (5) 特別会員一種外務員資格
  • (6) 特別会員二種外務員資格
  • (7) 特別会員四種外務員資格

正会員と特別会員の違い

同じ「一種、二種」に「正会員用」と「特別会員用」がありますが、証券会社向けの資格が正会員、その他金融機関向けの資格が特別会員です。「会員」というのは、社員一人ひとりのことではなく証券業協会に加盟している会社のことを指しています。証券会社は、証券業協会に正会員として所属しており、銀行などの金融機関は特別会員として所属しているということです。

よって、証券会社に所属する社員なら正会員外務員(普通の証券外務員試験)、銀行に所属する社員なら特別会員外務員資格を取得することが出来ます。一般の方は証券会社向けの資格を受験できます。

同じ二種でも正会員と特別会員は別の資格です。特に特別会員の人は、正会員の業務をすることはできません。正会員の人は特別会員の会社に転職しても有効です。従って、正会員二種と特別会員二種では試験の出題範囲も異なります。

内部管理責任者

内部管理責任者試験は、正確には「外務員資格」ではありません。資格名から想像できるように、証券会社組織内の管理職向けの資格です。しかしながら、一種外務員資格を持っていないと受験できないために、一般的に外務員資格の上位資格と認識されています。また、たいていの証券会社では、管理職でなくても取得はあたりまえ(ほぼ義務)になっています。※詳細は内部管理責任者のページをご覧ください。

外務員ができる業務(参考)

外務員の種類ごとに販売できる商品が違います。資格を持っていないのに、金融商品を紹介すると金商法違反になってしまいます。いずれにしても、金融機関にお勤めの方は、取得するように指示された資格を取得。一般の方は、初めてなら(正会員)二種外務員、次に一種外務員を受験することになります。二種外務員は、先物取引・オプション取引に関する業務ができないなど一種と比べると制限があります。

現物 信用取引 オプション
先物
デリバティブ
新株予約権
カバード
ワラント等
株式 債券 投資
信託
正会員 一種外務員
二種外務員
信用取引外務員
特別
会員
特別会員一種 公社債
特別会員二種 公社債
特別会員四種 公社債
内部管理責任者
▲取り扱える商品に制限アリ